セルフレスキュー講習会vol.2

2月に受講したセルフレスキュー講習会の2回目を受講してきました。
今回は雪質の見極めを視野に入れてのフィールドワークを…と予定していた様子。
でも自分は、前回やった「ビーコンサーチから掘り出しまで」の後に待ち構えている救護関係の内容を期待してた。雪質に関しての内容は以前からカラースポーツクラブの講習やツアーの端々で勉強していたし普段から意識が高く向くところ。そんなに急を要する必要を感じてなかった。
そしたら最近よくある春の雨で積雪構造が大きく変化、勉強のしがいがなくなったようで自分が期待していた内容に変更となった。これはラッキー♪
そんなわけで今回の講習場所、白馬から連なるゲレンデ達の一番奥、コルチナスキー場へGO。
当日は生憎の雪。。。雪。。。結構降ってない?うわー、凄い。
そんなpowpowなゲレンデを横目で恨めしく見ながら一日勉強してきました。
最初の内容は、スノーボードを使ったソリの作り方、要救護者の保温を考えた上での固定の仕方、ソリの移動の仕方。
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最初に講師の仁木さんが見本を見せてくれて、次に自分たちも作って実際に引いてみる。
ソリあり、ソリなしを比べると、ソリありの楽なこと楽なこと。それでも最低2人はいないと成立しないシステムなので、最低3人ないし4人のパーティーで1人が怪我をした…というような設定でないと使いないことも覚えておかなくちゃ。そして運ばれる人は怪我をしているのだから大切に搬送してあげなくちゃということも。
また、今回のソリの作り方は”今の”二木式”であって、今後進化する可能性のあるし自分達で工夫して行くことも大切だと受け取りました。二木さんはいつもシンプルな中での改良をする大切さを教えてくれた。
あわせてスキーを使ってのソリの作り方も教授。
スキーに対してはキットが販売されててあっという間にソリの完成。凄い。
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ここでお昼休憩。
室内でロープワークのおさらいをして午後は確保しての斜面の登り降りの練習。
先ずはアンカーについてのレクチャー。
木は細いのはNG、だけど纏めればよいときもあるし、一つでなく2個3個と直列or並列での確保の方法もある(その際の注意点は、万が一片方が外れたときに全てが抜けないようなロープのかけ方をすること)。
他にデッドマンなどの専用の器具もあるだろうけど、今回はザックでアンカーを作成。
T字型に雪を掘りザックを埋める。
ロープをショルダーハーネスなどにバランスよく掛けてザックを埋める→踏みつけて固める。
これだけ。
これだけでこの時期の雪はしっかりと固まり、大人の体重が数人分かかっても全然平気な状態になっちゃった。すごい。
そこで自分を確保して、ムンターヒッチ(ロープワークの名前は諸説あってややこしい)で登り降りの最中確保し続ける練習を実施。
エイト環を持っている自分はエイト環での練習もしたかったなぁ。
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続いて重たいもの(人をのせたソリとか)を引き上げる時に有用なシステムも勉強。初めて見るロープの使い方にワクワク♪
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多くの復習、そして新たな勉強が入り交じった今回の講習もとーっても興味深く為になり、そしてとても楽しい内容で一日があっという間でした。
さて、、、講習のあとは今日一つだけ満足出来なかった…というか涙を飲んで我慢したものが爆発しそうになった4人で行動開始。
なにをしたかというと…滑り。
一日いい雪が降り続く中、一本も滑れなかったんだもん。
場所を五竜に移してナイターセッション開始!!
メンバーはやぎくん、かんくん、しほちゃん、自分。
緩い斜面だけど、端端で遊んで飽きかけた頃にかんくんが調子いい場所&壁を見つけてくれてヘビロテ→大満足。
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その後、満月亭で皆と合流して大満足の夕食と会話を楽しんで帰路。
内容盛々の一日でした。
仁木さん、講習を企画してくれた仲間、そして受講した皆さん、ありがとうございます!!