今朝hataさんからメールが来ました。
内容はよく一緒に走らせてもらってるトレイルにオートバイが入ってきてるというものでした。以前からオートバイが入ってきてトレイルが壊されたという話を聞いていましたが遂に自分たちのフィールドにも魔の手が伸びてきたか…と、ちょっとガッカリしながら怒りの気持ちも持ち合わせるという複雑な気分で一日を過ごしました。
いきなりの書き出しで意味がわからない方が多いと思うので簡単に解説させてもらいます。
自分たちはMTBで山を走りたい。そしてオートバイ(オフロード車)の人も山を走りたいようです。一見同じフィールドで共存できるかのように見えますが大きな違いがあります。それは動力からくるアレコレです。
共存できない理由
MTBの動力は自分の足、オートバイはエンジンです。
MTBはどんなに頑張ってもタイヤを空転させて土を掘りながら登るようなことはなかなかできません。対してオートバイは何馬力もあるエンジンの力をアクセル一つで出力できるから土を掘り起こし、不要な溝を作りながら木の根を露出させ空気を汚しながら登り下りをします。スピードもあるので同日に何度も繰り返すこともできるでしょう。その後雨が降ればタイヤが掘った溝を雨がつたい、溝は更に深くなり極端な浸食をしていき本来の山の形は失われていきます。
でもそういったことに気付くのはほとんどの場合が山の形がおかしくなってしまってからです。山の持ち主は悲しみ、怒り、2輪禁止進入禁止の看板を立てるでしょう。その際2輪とはオートバイのこと…だけでなく、自転車であるMTBも同列に扱われてしまうことがほとんどのようなんです。
MTB乘りは…少なくとも自分が走らせてもらっているトレイルでは…なるべく自然を壊さないよう極力タイヤをロックさせないように走り、道も人の手を入れすぎず、でも道が無くならないよう大切に使わせてもらってきました。
そんなトレイルにオートバイが入って来たのです。心配でたまりません。
※MTBもブレーキをロックさせたりオーバースピードで下ればオートバイ程ではありませんが似た感じで地面を掘る走り方もできます。でもそういった走り方はゲレンデなどの専用コースで楽しんでもらえばいいのでは?と思っています。
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さて、ここで話の方向性が少し変わります。
社会的には大差ない立場
先程はオートバイのことを悪のように書きましたが、実は自分たちMTB乗りも変わらないことがあります。それは山の持ち主に対して許可をもらって走っているわけではないということです。そういった意味ではオートバイ乗りと大差ない立場だったりします。
白いトレイル
ここで思い浮かぶ人物がいます。それはトレイルカッターという屋号を持つ通称マーシーという青年です。彼は過去の数々の経験から公認トレイル…彼の言葉を借りると”白いトレイル”…を増やしカナダのようなMTBワールドと文化を日本でも築きたいと話してくれます。
自分達が普段走っているトレイルは”グレー”。グレーは素行が悪いと2輪走行禁止の看板が立ち走ることのできない”黒いトレイル”になってしまう可能性があります。黒いトレイルになってしまったらおしまいです。
だからマーシーは白いトレイルにこだわっています。とはいうもののグレーを白にするのはなかなか難しいようで自分の生活リズムなどを考えるとそこまで労力をかけるのは至難の業なので白に近いグレーでいられたら…と思っています。それはどういう状態かというと”良い”とは言ってくれないけど”ダメ”ともならない…あいつらなら山を荒らすことはないからまぁ目をつぶってやろう…と、ある程度信頼してもらえているような、いい意味でゆるい関係です。
考・提案
その足がかりに諏訪にひとつだけでいいので白いトレイルを作れたら…と考えています。山の持ち主から走っていいよとOKをもらえたうえで作る公認トレイルです。
初心者や子供も一緒に走れるコースで、山で”遊ばせてもらっている”という感覚が育てられ、自然を慈しむ際に大切なことを学ぶことができ、時に面倒くさいことや辛い面もあるけど全てひっくるめて”真剣に遊ぶ”ことは楽しいんだよ〜と知ることができるそんなフィールドがあったら素敵だと思いませんか?
そういった感覚のMTB乗りが増えたらオートバイとは違う2輪と認知してもらえてグレーのトレイルを”自転車が走れる”白に近いトレイル変え守ってていくことが出来るかもしれないし、新たなトレイルを作っていくこともできるんじゃないかなと妄想してます。
更に自分達をはじめ子供の世代、更にちょっと気が早いですが孫の世代までMTBを楽しめる環境があって文化として発展していったらHappyだな〜と考えています。
最後に
最後はすこし大袈裟な話になってしまったかもしれませんが、この1年程考えていたことをトレイルにオートバイが入ってきた事件を切欠に書かせてもらいました。
この長文を最後まで読んでくださった方はきっとこういったことに興味のある方だと思います。もしよかったら一緒に行動活動してみませんか?気軽にお声がけください。
:追記:150521
約3年ぶりにこの記事を読み返しました。
この頃まわりのMTB乗りにこういった話をしても真剣に相手にしてくれる人はおらず前に進む力は生まれなかったなぁと思い返しています。そうこうしているうちにここ1,2年で白いトレイルを実現している地域が出てきましたね。
ですがこの2年程で自分が成し遂げるのは無理だな〜と感じていました。するとこの記事が自分にとってはとても恥ずかしく…とはいえ消すことも出来ずこんな追記だけでもメッセージを残しておこうと思いました。
ある意味諦めた…ということでもありますがそれ以上に自分の人生をかけるのは自転車のことではなく、太極拳を通して地域の方に健康と楽しみを伝え元気に生きてもらうことなんだと気付いたからです。
今後も自転車には乗りますが、この記事で書いたような大きな事には手を付けることはないと思います。共感してくださった方がいましたら申し訳ありません。
コメント
コメント一覧 (2件)
高ボッチ界隈をMTB&エンデューロバイク両方で遊んでいたんですが、やっぱ考えるとこは白なのか黒なのか?というとこに帰結してしまい、なんとなく行きづらいというか、、最近ではぜんぜん行ってませんね~
現に地主さんに迷惑をかけてバイク禁止として走れなくなったとこもありますしね、、
夜中も高ボッチ方面見ると車(ジムニー?)かバイクかわからんですけどライトが良く見えます。
まーとにかくデタラメなんでしょうね。
遊ぶ側の都合しか考えてない。
なにかお手伝いできることがあれば、、
僕も白いとこで堂々と走れる環境が理想ですからね~
NSPくんお久しぶり。
応援的コメント心強いです。
その際はぜひ力を貸してくださいな〜。
よろしくです!