近頃…昨年の秋頃から…一番のお気に入りの万年筆の調子がよろしくありませんでした。どういう風によろしくないかというと、インクフローが悪くなったという感じで書いていると掠れてきちゃうんです。その度インクコンバーターをくるくると回してインクを押し出すようにして使ってきたのですが、一番のお気に入りがこんなんじゃ切ないし可哀想だと思い素人が意を決してお手入れをしてみました。
調子の悪くなった原因はきっと何度かインクを枯渇させてしまったせい。きっとペン先の各所に乾いて固まったインクが潜んでいるに違いないのでペン先を持って、えいやぁ〜!と引き抜きました。問題なく外れてくれてひと安心。その後数時間ぬるま湯に漬け置いてから古歯ブラシで各所を優しくゴシゴシしました。すると出てくる出てくる黒い水。ただ流しただけではもう色がつかなかったのに…やはりこびりついていましたね。何度も優しく溝を擦り綺麗にしてあげました。
その後乾かしたところがこの写真です。
もう少し綺麗にできそうな気もしますが今日はここまでにしましょう。
これで治るか心配だったので早くインクを入れたくて仕方なかったんです。
ペン先を収める時もおっかなびっくりでしたが問題なく入ってくれました。
そして書きはじめ。
最初はインクの出がちょっと渋い感じで細い字になり心配したのですが、この後以前の調子を取り戻しました。ほっ。
細めで繊細だけどインクフローが丁度良くて書き味柔らかカリカリしない。
文字の流すところ止めるところで陰影の違いが出て味わいあり。
決して高級なものではありませんが書き味良く思い出もありこのペン大好きです!
最近はカヴェコのカジュアルなモデルにも興味がありますが、このペンでまだ当分は物欲が抑えられそうです。
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