29er…実は全く興味がありませんでした。
ところがある日29erの何かのフレームのジオメトリーを見ていたところ、BB下がりの数値を見て「んんっ!?」と思ったのを切欠に興味が湧いてしまいました。
BB下がりと言うのは前後のタイヤの中心を結んだ線からのBBの距離。詳しくは画像を見てください。
::スタンドで浮いたリヤタイヤがフロントと同じ高さになるよう写真を傾けてあります。関係ないけどハンドル高いなぁ。
ストリート系のMTBとかでなければ26インチのBB下がりは30ミリ程度のものが多いです。今まで乗ってきたバイクも皆そんなもの。ですが29erは60mmくらいあるのですよ。
どうして?と思って調べると、MTBの生みの親ゲイリーフィッシャーにインタビューした記事をみつけました。それによると「MTBはもともと29インチで作りたかったけれど当時パーツの供給問題で26インチでしか作れなかった…」という種のことを、そして時が来てWTBと協力して29インチ作りに力を入れ始め試行錯誤の末「乗り味のよいBBの位置を開発できた」とも話していました。
>> THE BIKE JOURNAL|ゲイリー・フィッシャーに聞く650Bと29er、ライダー・ヘシャダル
(Vol.1〜4まであります)
ということはMTBは29インチが最適で、BB下がりは多めの60mmで当然…という話になります。26インチがMTBのスタンダードと思っていた者にはちょっとショッキングな話ですよね〜。
そんなこんなで興味を持ってしまい、また更に記事の中で「MTBの楽しさはハンドリングの良さ。スーパーショートチェーンステーは必須…」という話に大いに共感してしまい…気付けばチェーンステー長の短い29erフレームを探していました。すっかり罠にハマった気分です(笑)
またせっかく29erに乗るならシングルスピードも視野に入れて…と考えていたところ、チェーンステー長の短い鉄フレーム(やっぱり鉄が好き)として2014モデルから生まれ変わったSlasa El Mariachi SSは完璧な選択肢だと思ってしまったのが運の尽きでした。
ですが近所でSalsaの完成車を扱っているお店は無く、他の地域の販売店で2015モデルをオーダーしようか悩んでいる時にヤ◯オクで2014モデルのフレーム+フークが出品されたので必死で落札。パーツ類はお世話になってるショップで手に入れ今の形になりました。
さて、ゲイリーフィッシャーの話していたことは体感できるでしょうか?いや、それ以前に楽しくなれるでしょうか?色々と楽しみで仕方ありません。
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