約2年ぶりのお山はサイコーの一言

タイトル中にサイコーと入れましたが、その様子はハイテンションな感じではなく嚙みしめる感じ。でも力は入っていなくてリラックスした大人な様子…と妙な心情を説明しておきます(笑)。

旅の仲間は白馬、立山界隈の山の滑り手で知らない方はいないといっても過言ではない存在の水曜チームのエース、ISEさん…a.k.a水曜男爵です。

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白馬でISEさんと合流、そして新婚&ご懐妊おめでとうございます!のKuroisiさんご夫妻とも会うことができてホクホクの朝から始まる素敵な一日でした。

ISEさんの頭に入っているこの冬から春への移り変わり、そして特にここ最近の状況と経験が示してくれた先は白乗北東シュート。以前から行ってみたくて仕方なかった自分は二つ返事の大賛成で栂池から入山、スプリットのノーズを向けました。
ちなみに栂池にはお山滑り平日組の顔が勢ぞろい。経験を積んでいる方々の深い考察は同じ場所を指し示すのですね。

何はともあれ向かう先が白馬乗鞍岳ということで2年ぶりのお山ながら気持ちは軽いです。といいつつ出発前に少しだけ緊張しましたけれどむしろ自分らしさが失われていなくてよかったと妙な自己観察をしながらロープウェイ降り場でシールを貼り出発です。

今季、鎖骨に肋骨も骨折していながらもひと月で復帰しお山に入り続けているISEさんは相棒であるGロボさん・イチロヲさんと共にYSK道場で得たトラックセッティングを深め、その実力を目の前で見せ続けてくれました。おかげで筋力とヒールリフターを使うことがほぼなく到着しました。「緩い斜面は緩い斜面につながる」tao(道)ですね〜、名言ですね。激しく勉強になりました。

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ちなみに今日の天気は晴れて気温は高く上がる予報でした。風は南西でしょうか。時より強く、風が当たる面は硬く締まっていました。そんな天候を読んでいたISEさんの場所選びは完璧でシュートのボトムとスキーヤーズレフトは柔らかな雪が待っていてくれました。

でも柔らかいながらモナカ、時々デブリ、そしてスキーヤーライトは硬くテクニカルです。そんな雪をいなしながら滑るISEさんです。

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距離は長くないもののカッコイイ地形を滑り撮影できて満足です。ちなみにシークエンスで見るといなしている様子、そして切り替えの時の板を抜く感じがカッコよくて何度も見返しちゃいました。また来シーズンの粉雪の時にこの場所を少し遠方から撮影してみたいです。

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天狗原へ登り返す間に時に1回、最後はアバランチパスを楽しんで栂池スキー場に滑り降りました。白乗り北東シュートのエントリーもそうだったのですが、あまりの雪解けでエントリーの形が全く変わっていて少し戸惑いましたけど雪は緩み、フィルムクラストも合わせいい感じにトゥルトゥルで幸せでした。

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2年ぶりのお山をエスコートしてくださったISEさんありがとうございます!!

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スプリットを本格運用するようになってから移動スピードがあがり奥まで入りやすくなりました。数年前からハイシーズンは妙に賑やかな白馬裏山事情ですが喧騒から逃れ静かなお山を仲間と歩き、滑り、撮影し、語らえる…と思うともう手放せないアイテムになっています。

後輩からスプリットボードを「買ったほうがいい?」と聞かれた際は「無理して買わなくていいんじゃない?」と答えてしまう自分ですが同じような発想で必要になって…とか、スノーシューにはない面倒くさかったり難しかったりする部分を楽しめるならよい武器になりますね。でも手に入れた際は慣らし期間を作ってくださいね。決していいところばかりではありませんよ。