SDA王滝 初参戦

2013年の7月に気になりはじめてから約3年後の本日、ようやっとSDA王滝に参戦することができました。

そして目標としていた完走を達成することができました。ヤッタ!

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参加レーサーは約1,445人(100km780人, SS32人, 42km526人, 20km107人)とのこと。
池田祐樹さんのブログで知りました。

目的は純粋にコースを走ってみたいことと、SSWCで知り合えたtomoさんとの再会だったので、そちらももちろん達成できました。

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更に駐車場で隣になった方が偶然シングルスピード乗りでとっても楽しくお話させてもえて嬉しかったです。

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さてレースのお話ですが「春の42km」って数字の部分は実際の距離でなくてタイトルなのだと走って気づくことができましたw。最愛の山時計Ambit2がそれを示してくれていました。

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SSWCの時はコースが発表されていなかったので闇雲にトレーニングと準備をして臨みましたが王滝はコースが決まっているので過去に参戦された方々の多くの記事を読ませてもらい、どれだけ登ってどれだけ下るのか、体や心が厳しく苦しい場所はどこなのか、水は補給できるのか…等々、読み取らせてもらい準備を進めました。

また42km経験者のNagaseくんにアドバイスをお願いし、42kmはトンネルがあるからライトがあったほうがいいこと、雨が降ったら保温を考えないと地獄絵図であること、人によってはお尻の問題があること等教えてもらいました。感謝。

自転車の方はDimensionで組んでもらった27.5+(650B+)のホイールセットとチタンフレームの調子がよく、とても力になってくれました。特に驚くほど力になってくれたのは重いと感じていたリヤホイールがレース前半のダートに入った頃から急に軽くなり、まるで後ろから押してもらっているような感覚を得ながら走れたこと。ハブのアタリがついたということなんでしょうか?

下りではタイヤの太さとエアボリュームはもちろん、シングルスピードハブ故のしっかり感と操作感にも助けられ(と思っています)フルリジットにもかかわらず最高速度は46km/h(後日stravaで見ると57.6km/hと表示されてましたけど…これはさすがにあやしい数値ですよね?)で走ることができました。砂利のジープロードがとても苦手だった自分からしたら驚きです。

さて、レース中のことを少し(?)書いておきます。

42kmはスタート場所までの自走区間があります。何気に長いので良いウォーミングアップになると思いきや、意外に寒くてウォーミングな体になりませんでした。

スタート後もしばらく舗装路。上半身は暖かくなってきましたが、足の芯(?)はなかなか暖まりませんでした。沢山の方に抜かれ、tomoさんも先に行ってしまいましたが今無理してペースをあげるときっとマイッテしまうと思いゆっくり進みました。

ダートに入る頃になってようやく暖かくなり、しばらくすると先ほど書いたようにリヤホイールが急に軽く転がるように感じられました。そこから少々ペースアップ。王滝のコースは思っていたより斜度が強くなかったのが幸いして(SSWCはホント辛かったんですよw 地元のお山も斜度がキツイところが多いですし)また事前情報で辛いポイントを得ていたので心折れることなく最後まで笑顔で走れました。

心がけたのは静かさでした。最近ようやく気づいたのがロングライドは心拍や姿勢や気持ちの変化が大きいと辛くなってくるということでした。なので急な加減速・姿勢が乱れるようなラインをあまり走らないよう気をつけました。唯一気持ちだけは少々揺れましたが、それは御嶽山が急に目の間にバーンと広がったり、絶景に感激したり、長い登りで体は重くとも空が近くなることで心が軽くなったり等々…ポジティブ方面への変化ばかりだったので良かったです。

またSingleSpeedで走っていると心ある方々が声をかけてくださったことも励みになりました。それは(数は少ないですが)SingleSpeedの同志をはじめ、SDA王滝を純粋に愉しんでいらっしゃる方々、なかには60歳の大先輩までいらっしゃったりと様々。皆さんありがとうございます。

そういえば古巣でいただいた2RUNの効果ですが、途中両足の腿裏〜ふくらはぎが攣った時間帯がありましたが、負荷をかけないようペダルを漕いだり、下りで伸ばしたりしてるうちになくなってくれたので効果があったんだと思います。

42km唯一のチェックポイントでありエイドステーションに着いた時点で一度も休憩を入れていなかったのでコレは行けると走り抜け、40km地点を通過してから残りわずかだからと追い込みモードに入りました。追い込みはどういう追い込みかというと、自分に対しての追い込みです(といいつつ人を抜くのも快感でしたw)。

ところが走れど走れどゴールは現われず。そういえばどなたかのブログで謎の45km看板という記事を読んだな〜と思いつつ追い込み続け、49kmくらい走ったところでゴールが現れました。ちらっと時計を見ると3時間半くらい。完走目標しか考えていなかったのでとにかく一度も降車することなく走り切れて良かったとただただ思いました。

ゴール周辺はたくさんの人で溢れていました。端にバイクを置きMCを聞いていると100kmの選手が間も無くゴールすることを知りました。トップの選手が帰ってくるのを迎えることができるなんて!!と喜びでいっぱいになってゴール脇で待ちました。すると1位で飛び込んできたのはやはり池田選手。実は何気に隠れファンの自分は大きな拍手をさせてもらいました。

2位は近年上位に絡み続けている宮津選手。まだ若いけど実力は確かで、新たな時代がくるのかな〜?とちょっと期待をしている青年です。落ち着いた頃に応援してますよと声をかけさせてもらいましたが、途中まで僅差だったのに中盤を過ぎた頃に完全に置いて行かれてしまったようで池田選手の強さに落ち込み気味でしたが数年後にはさらに凄い選手になっていると思います(レース派でない自分が書いても重みがないですけどねw)。

3位はマシュンこと松本選手。長く選手生活をしており大きな怪我も経験している方ですが諦めることない精神に心打たれます。

その後tomoさんを迎え、レース中に知り合った方々とも会えてワイワイと楽しい時間を過ごすことができホクホク気分でした。片付けをしてtomoさんと温泉、噂の猪豚丼を食べbyebye。初めてのSDA王滝を終えました。

元来レースには興味のない自分でしたがSDA王滝は周回でなくone-wayなところが気に入りました。欲を言えば緑あるコースだともっともっと気持ちいいんだろうなと思いますが、この環境だからone-wayのコースが実現できて沢山の参加者が押し寄せても受け入れてもらえるわけで贅沢は言っちゃぁいけませんね。

秋は勉強の日と重なってしまったので参加できませんが来春にはまた参加したいと思います。その時にはもっと力をつけて今日の時間よりもっと短い時間でゴールできるようになっていたいなと思ったところで「王滝は人とではなく自分との戦いである」という誰かのブログで読んだ言葉を最後に締めくくりたいと思います。

:追記:
stravaをはじめたのでこの日のログをリンクしておきます。