スキーアイゼン

スノーボーダーなのにスキーアイゼンとはどういうこと?

いやいや、先日仕上がったスプリットボードでスキーヤーとしての活動もはじめるのです(といっても2枚板で滑る予定はないけど)。

「スキーアイゼンといえば固定タイプ」

これは新井裕己さんが好きな(今でもやっぱり好き)自分としては当然の選択なので(笑)もしスプリットボードを作ったらブンリン[website]のアイゼンって何年か前から決めてました。当時はスプリットボードを作る予定なかったのに…。
(※当時はV社のスキーアイゼンで太いのがなかったはず)

というわけで、BanyaCraft[website]から帰ってきた翌々日、ブンリンに電話して話を聞いていたのでした。

幅や高さ、少し加工すればOK。問題は取付方法。
MYHTの内臓はウッドのところもあればウレタンの様なスカスカの場所もある。スキーのように木ねじだとすぐ抜けちゃうんじゃないかって。対策として考えたのはネジ全て(4本)ソールから入れるインサートホール化しちゃえば…と思ってBANYACraftのオーナーに相談すると、ネジ穴同士のクリアランスが30mm程必要なので4本ともは無理…。うーん。

そしたらブンリンの方が示してくれた方法は上から打ち込むタイプのインサートホールだったんだけど、それは木ねじと一緒でしょ?と思う慎重な自分は決定打が無いままひと月を過ごし、やっと今日ブンリンに行けたのでした。

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現物を合わせてみて、色々と話を聞いて、インサートホールを打ち込んだスキー板を見せてもらって、他のお客さんとも話をさせてもらったりしながら出した答えは…「木ねじで入れる。接着剤はエポキシでなく木工ボンド」というものでした。

(さっきも書いたけど)内臓がヤワなMYTHは抜ける可能性大。なので今考えられる完璧な対策は4つのネジのうち2つはソールから入れるインサートホールを採用、残り2つは上から打ち込むインサートホールを採用…と妄想。どうやらこの世界、まだまだ実験段階の事が多くて妄想を形にしながらやっていく必要があるようです。

でもいきなりそこまではしないで抜けたときの最終手段としてとっておこう。

そのうえで接着剤に強力なエポキシを使わずにわざわざ木工ボンドをつかうのは理由があって、エポキシ系は強力すぎて抜けるときはまわりを大きく巻き込んで抜ける(つまり大きな穴が開く)とのこと。すると上から打ち込むインサートホールがつかなくなる可能性がある。あわせてソールから入れるインサートホールもスカスカな所に打ち込むのってなーんとなく気持よくないなぁと思っての選択です。

自分の質問攻めにも真摯な対応で一緒に考えてくれたブンリンの方に感謝です。
形になって手元に届くのが楽しみです。