ポジション考

このところ考え→テストを繰り返してきた自転車のポジションづくりで色々と気づいたことがあったので途中経過をメモ的にポストします。

先に書いておきますが、自分は自転車のポジション出しについて本やインターネットで勉強したことはなく完全なる思い込みでスタートしています。そのとんでもないスタートから変化を感じて体験して変えてみるというかなり遠回りと思われることをしています。そこにタカヤマサイクルの店長さんから聞いた話がミックスされ、でも直ぐに理解できないので後になって「あ、こういうこと?」と思いながらやっているので紆余曲折といった感じ。だがそれがいい!完全に自分の中での遊び状態ですね。

また自分のタイプはクロカン的ではなく下りが一番の楽しみで、でもバックカントリースタイルは外せないので登りも楽しみたい(楽したい)という指向です。

さて、最近自分のなかであるひとつの解答が出て来ました。それは「サドルの位置を決めるためにアレコレやってきたに違いない」ということです。

charge spoon


いきなりな解答を先に書きましたが、一応順を追って書き連ねて行きたいと思います。

下りで全然ダメだった設定
最初に意識したのはステムの長さでした。以前よりトップチューブが長くなったにもかかわらず、登りを楽にこなせそうというイメージだけで未経験の70mmを選びました。

::Data
 FIREEYE FIRESKY トップチューブ:576mm + ステム:45mm = 621mm
 ON ONE 456 トップチューブ:600mm + ステム:70mm = 670mm
 自分の身長:173cm程

こんな調子。50mmも違います。
すると下りで全然ダメ。そりゃ当然ですよね。いままでこんなにハンドルを遠くしたことありませんから。おまけに低めにセットしていたから下りでバイクのセンターを捉えることが出来ない程前傾姿勢になってしまい、怖さからハンドルにしがみつき足が使えず更にセンターを捉えられないという悪循環…。その後、ハンドル位置を10mm上げて少々よくなったものの根本的解決は出来ていませんでした。

でも登りを楽したい。登れる男になりたい(笑)。登りはハンドル遠くて伏せられる方が楽なんでしょ?という思い込みがステムを変える気持ちを邪魔していました。

ステム交換→下りだけでなく登りも良い方向へ
ところがある日、40mmのステムを付けてみたところ予想外の経験をしました。
下りはもちろん予想通りの効果があってセンターを捉えやすくなりバイクを積極的に動かせるようになって楽しくなりました。予想外だったのは登りも楽ちんになったことです。乗り込んで体ができてきた…ということもあるでしょうけど、それ以上にペダルを踏むというよりくるくる回すのが楽になったんです。

どうして?
いろいろ考えたうえでの答えはきっとコレではないかと妄想してます。

130706_002

su-penを使ってiPad miniで描きました。絵心がないのは目をつぶってください。自分でも残念な人と解ってます(涙)。

色々書き込んでありますが今の話は図のピンクの部分です。
この骨盤周辺の”まるみ”があることでくるくる回るペダリングがしやすくなったのではないかと思ってます。それには黄色の要素、トップチューブとステムの長さが関係していて、ただ伏せれば登れるようになるもんではない!と知ったような気がします。

ペダルの位置を感じ始めサドルの位置が変わってきた
そんな調子でペダルをくるくる回して乗れるようになってサドルの位置が変わって来ました。図のグリーンの部分です。まずは高さですが以前は脚が伸びきるかな〜という高さにしていましたが、今はそれより若干低い位置にしています。理屈はわかりませんが楽だと感じるからです。

次は前後の関係です。先日ステムをかえたことで自然とペダルに体重が乗るようになっていました。うわ〜、これ完璧でしょ!と思い満足しながら数日走っていたところ、坂がきつくなると”いい位置”がズレてしまうように感じ始めました。
あれ、おかしいな?と思いながらサドルの前の方に座ると平地〜緩めの坂で感じていたいい位置と同じ感じが戻って来ました。おぉ、なるほど。ということはもしかして…?と緩めの坂でサドルの真ん中に座って伏せると同じように”いい位置”がズレる感じがします。なるほどなるほど。

ここでやっと最初に書いた
>「サドルの位置を決めるためにアレコレやってきたに違いない」
という話にたどり着きました。

つまりペダルを踏みやすいサドルの位置を探すのがポジション出しの一番大切な部分なんじゃないか?というわけです。ところがその位置は姿勢や斜度によって変化する…というわけです。どうすればいいでしょうね?これってきっと自分がどうしたいかというバランスで決まってくるのでしょうね。

伏せて走りたい人、もしくは急勾配の登りに標準を合わせる人はハンドルを低く遠くセットしてサドルを前に出す…のでは?はっ、これってタカヤマサイクルの店長のセッティングじゃないですか。でも自分は下りが一番登りは二番なのでペダルの位置(もっというとBBの位置)に対してハンドルを遠くて低い位置にセットすると以前の二の舞です。下りでセンターが捉えやすいポジションは必要不可欠です。

道具の力?w
ということは、いろいろな位置に座り分けられるサドルが力になってくれるんじゃないか?と考えました。そういった意味で今使っているcharge spoon saddleは色々な所に座れてとても便利。値段以上の仕事してくれるな〜と感じてます。
更に新たな姿勢を作る方法として登りと下りの姿勢を使い分けられるエンドバーも効果的だと想像できるようになりました。以前は美的感覚に合わないので付けようと思わなかったのですが気になる存在になってきてしまいましたよ。

と、今ココまで詰まってきました。これが正解かどうかは解りませんが、せっかくここまでやってきたのでもうちょっと自分なりの完成を探してみたいと思います。