暫く前にfbを通してとあるお茶会に招待していただきました。
招待してくださったのは伊与久さん。生まれついての武術家であり、日本では数少ない…類を見ないが正しいかもしれません…正式な伝承者、しかも筆頭伝承者という立場の太極拳士でもあります。
>> 姜氏門内功武術研究会
彼が誘ってくれるお茶会だから只事ではないだろうと思い即参加を決めていたので今日が楽しみで仕方ありませんでした。
会場は信州@富士見の36という場所。ここは富士見の若手約10名程が集まってそれぞれに面白いことを持ち寄り活動している場所のようです。以前スワいちというイベントを切欠に「みやこし」のシャッターが開いたように「36」もスワいちでシャッターが開いたのだとかなんとか。
なかは手作りのステキ空間が広がっていました。
コンクリ打ちっぱなしの会場に運び込まれた畳が敷かれお茶会がスタートしました。
お茶会の詳しい内容ですが、「壺月遠州流禅茶道」の宗家、中村如栴(なかむらにょせん)さんが参加者の皆さんにそれぞれお茶を点ててくださるという内容です。宗家自身が点ててくださるなんてなんて豪華なんだと驚きました。
さて、壺月遠州流禅茶道は武家茶道の流れをくむものとのことです。これは凄いかも…と全てを見逃さないよう見せていただくと、軸は全くブレること無く、お茶を点てる一挙手一動作全てが太極拳と同質の身法で組み立てており(歩法は不思議で理解しきれませんでした)、力強くもしなやかで魅入ってしまいました。
お茶を戴いた後は伊与久さんが聞き手になり「型〜この古くて新しきもの」というタイトルのもとのトークセッションがありました。このなかで伊与久さんは武術家としての視点で彼の点ての動きの素晴らしさを皆さんに伝えてくださいました。
またその中で「某武術雑誌編集者が、伝統流派の大御所のk先生と同質の消える動き云々」と話していたとも伝えてくれました。更に武術をしていない方のために、茶器を扱う中村さんの手を取り押さえようとしても投げられてしまうという実演も交えてくれました。
ここまでになるにはどれほどの練習が必要だったのか…想像を超える程の量をこなしながら徹底的に自分と向き合ってきたのだと思います。自分はまだまだ足りないと気付かせていただきました。
お話をする二人、そして話を真剣に聞く参加者の皆さんの雰囲気と36の空間が見事にマッチした特別な時間はとても長かったような短かったような…ともかくなんとも言えない張り詰めた空気が心地よかったです。
最後に質疑応答の時間もくださったので私も少々質問させていただきました。その辺の詳しい話が気になる方は私に直接聞いてください。ここでは説明が大変なので(笑)
そして会を終えた後も話に花が咲き気付けば日をまたぐところまでお邪魔してしまいました。長々と申し訳ありません、でも有意義で幸せな時間でした。
最後に改めて、田舎に足を運んでくださった中村さん、縁をとりもち引き出して下さった伊与久さん、この素晴らしいお茶会を開いてくださった36の方々、そしてそれぞれに何かをお持ちの参加者の皆さん、最後にとても寒い夜に会場をぼくたちを暖めてくれた薪ストーブくん、
素敵な時間をありがとうございます。
また皆さんと会えることを楽しみにしております。
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