ザック考察

この数年お山での背中を支えてくれているのはArc’teryxのsilo40。
ちょうど5年前にもザック考察という記事を書いていてマムートのザックが気になりつつも結局silo40を手に入れていたのでした。

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決め手になったのは40Lというサイズ、アバランチギアポケットの大きさ(自分のスコップは最近日本国内では聞かなくなったSurvival On Snowというブランドのブレードが大きなもので、ザックによっては入らないことがあります)と体にぴったりとくる作りでした。前回のザック考察では軽さを重視していましたが、フィット感が高いと多少の重さは気にならないというか、むしろ軽く感じるということに気付きました。

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そして使ってみて気に入ったのはトップポケットの大きさ、そして何よりロールトップ。

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雨蓋+ドローコードというクラシカルな作りでなく、ファスナーでもなく背面アクセスでもない、バックカントリーザックとしては珍しいつくり。簡単に開け閉めできてがま口のようにぱかっと開いてくれるつくりが使いやすくて楽チンでたまりませんでした。あまりの良さに普段&自転車用にもオルトリーブのロールトップなザックを買ってしまった程です。しかし現在siloは廃盤。とても惜しいです。

惜しいとまで書いてますが実は一つだけ気に入らない点があります。それはサイドコンプレッションと一緒になっているボードキャリーシステム。

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とあるショップではこれを絶賛していましたが、自分はこれが嫌いです。

というのはボードを装着するのに一般的なザックでは1アクションで済むのに、siloはサイドコンプレッションの様子も伺いながら長さ調節をしてボードを装着しなければならないのです。

一人だったら多少時間をかけてもいいですが、お山に手慣れているパーティーで板の背負い降ろしをしていると皆より一歩行動が遅れます。スプリットボードを履いたまま全部移動できる時やリラックスできる行動の時はまだ良しとしても、シビアな場所だったりするとその遅れが自分に対してのイライラになることがあります。そういうの嫌ですよね。

なのでロールトップは名残惜しいのですが、silo40が壊れた暁には別のモデルに買い換えようとストックはせずにいました(気に入ったものはストックする癖があるんです)。でもそんな時はまだまだ先と思っていたのですが、、、先日のBWB忘年会でISE(twitter @ISEtatsuya)さんから「Gregory Targhee 45を買ったらDAKINEがいかに・・・なザックだったか解った」という話しを聞き、これはチェックしない訳にはいかない!と心が動いてしまいました。何故って自分は物欲病者ですからw

なので日曜に都内に出たついでにショップで触って背負って細かな部分までチェックしちゃいました(サイズは32Lでしたけれど)。

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背面アクセスなのに体にフィットしてくる背面&ベルト類。多彩なポケット類。
スノーボード固定はもちろん、H型、A型、たすきがけと多彩なスキーの固定方法。
これは魅力的!

チェック後twitterで軽くつぶやいるとISEさんからArc’teryxのKhamskiがスノーボードもつけられるようになって両者で悩んだことを教えてもらいました。

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教えてもらった瞬間はピンとこなかったのですが写真を見て過去モデルをみた時にスノーボードがつかなくて残念だなぁ〜と思っていたものだと気づきました。
更にきーさん(twitter @Ken1KTN)からも試着したらとても良かったことを教えていただき、こちらも再び試着しなくてはならぬ〜と火がついてしまいました。

Khamskiの問題点は38Lというサイズ。ISEさんもそこで候補から外れたようです。でもサイトには38L,46L Maxと書いてある部分が気になります。どういう意味なんでしょうね〜。その辺のことを確認しつつ、できれば2つを並べてじっくりと見てみたいのですがGregoryとらArc’teryx両方を、しかもこの容量のモデルを揃えているお店はなかなかないですね〜。

それで現時点での考察の結果はというと、この記事を書きながら落ち着け落ち着けと自分をなだめているという段階で落とし所がない状態です。1月末に仕事で都内に行った時に現物が見れるといいな〜と目論んでいます。

:追記:151226
Khamski38の容量の表記の意味についてアークテリクス原宿ブランドストアーにTELして教えてもらいました。
メインの荷室で38L、Lidを伸ばすと46Lまでとのことです。
自分の判断としてはワンデイならOK、立山宿泊・連泊だとちょっと厳しい?テント泊だとアウト。
DAKINE GUIDEと使い分けが必要だな〜って感じです。

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写真はアークテリクス日本サイトのトップページから拝借。
スプリットをこうやって背負いたいな〜。