SSWC シングルスピード世界選手権

あの楽しかった日からはや3ヶ月。
実は何気にあの興奮はまだ尾を引いていて1月になってもMTB熱が収まらずにいます。

このまま当日のことを書かないのも未来の自分に対してもったいないのでサラサラと書いておこうと思います(結局長文になりました 汗)。

とはいえ当日は生憎の天候でカメラや携帯は置いていってしまったので写真が全くなく、レースで仲良くなった方(その方については後記します)から戴いた動画からキャプチャーしたりインターネットで戴いたりした僅かなものを使わせてもらいます。

****

スタート位置に行ったのは30分程前でした。前回のスタートまでで書いたように体調に不安があったので走る格好で悩みに悩んでギリギリまで引っ張っていたのでした。

>> SSWC シングルスピード世界選手権 スタートまで

なのでスタート方法・コース等の情報を全く仕入れておらずちょっと不安になりましたが、スタッフの指示で動く参加者の皆さんの反応も解ってない風だったので妙に安心してショップのブース巡りなんかもしちゃう余裕。店員さんにレース後に落ち着いて見ればいいじゃんと突っ込まれるほどリラックスしていました。

ですがそれが失敗の元で、SSWCやSSJ名物の「ビールショートカット」ならぬ「梅干しショートカット」についての説明を聞かずに過ごしてしまったようです。なので自分はショートカットを使うことなく全コースを走り、レースが終わってからそれを知ったのでした。

さて、コースに関しても走りながら知ることになりました。ゲレンデ1本分と大変長いルマン式スタートをこなし愛車に飛び乗り走り出すとコースは林道になりました。しばらく登った後どこの誰もが乗車して登るのは無理だろうと思われる激坂を押しあげました。その後は軽い下り〜ゲレンデをトラバースしてまた林道を延々と登り・・・これはもしかして岩岳スキー場ピークまで登らされるのでは?という悪い予感は当たりひたすら登り続けました。

写真は押し上げた激坂です。

151011_107

これはコース全体。Ambit2のGPSログです。

151011_102.jpg

高度を見てもらうと前半のひたすら感が伝わるかもしれません。

151011_104.jpg

バーチャートと曲線の心拍を見てもらうと辛さが伝わるかもしれません。

151011_105.jpg

そしてこれが当日の私のトータルの状態。きつかったぁ。

151011_103.jpg

このレースでは自分に課せていた目標がありました。それは乗車率90%以上ということ。なのでどんなに遅くても押さずにペダルを踏み続けました。

乗車できなかったのは先ほども書いた激坂、時たま現れるドロぬちゃの瞬間的な坂がいくつか、後半足が攣ってしまった時に調子を整える為にウォーキングしたシーン、そして山頂が見え始めた頃のゲレンデ登りの300m程だけで、走りは遅くとも乗車率90%以上の目標は達せたと思います。

写真は戴いた動画からのキャプチャー。手前の白いものを羽織ってるのが自分です。山頂から折り返しダウンヒルするコースを左手に見ながら登りました。

151011_108

ちなみに衣装は拳法着(って表現でいいのかな?)です。パンツは裾のたるみが気になって履くのをやめ、レーパンの上に膝丈の雨具を履いていたのですが途中で暑くて脱いでしまったのでこんな出で立ちになっていました。

山頂からは岩岳山南の西向き斜面を麓までダウンヒル!ドロドロぬちゃぬちゃで激しくスリッピーな箇所も多くあり時たま「うわわわっ」と声が出てしまいましたがコース設定はめちゃくちゃ楽しく、ワールドクラスのコースを楽しませてもらいました。

特にコース中間のシングルトラックでは外人男性と二人でプッシュしまくって何人も抜き、舗装路に出たところで声を掛け合ってハイタッチするシーンもあって相当にムネアツでした。

でもこの時ばかりはドロッパーポストが欲しいと思いました。サドルが下がればもう1,2段ペースを上げられたな〜と。QR付きのシートクランプで対応という手もありましたが、ドロぬちゃコースで上げ下げしているとトラブルがありそうと思い使用せずサドルの高さは変えずに走りました。

その後ゲレンデに戻ってからは南から東に広がるコースを約2周。途中両足の腸腰筋やふくらはぎが攣りながらも(こんな攣り方初めてw)ほぼ乗車してゴールまでたどり着くことができました。

リザルトを知ったのは後日ですが137位(出走240人:完走180人)だったようです。最後尾からスタートした割にまずまず走り切れたのでは?と自画自賛。ひとりくらいは褒めてあげる人がいないとね(笑)

ですがゴールした時はリザルトなんてどうでもよくて、近い順位でゴールした方々と喜びを共有できることが嬉しくてご褒美のビール(自分はノンアルでしたが)と信州名物おやきをいただきながら暫くおしゃべりしていました。ちなみにこのビールとおやきは大会本部からの差し入れ。開催地の特産を使うあたりに粋なものを感じました。

その時同じSlasa El Mariachiながら高級な素地のチタンモデルに最新規格650B+のミッドファットを履かせたtomoさんが話しかけてくれました。彼と会えたことがSSWC参戦して最大の収穫でした♪

tomoさんは奥さんと仲良くレース旅をしてきたとのこと。MTBだけでなく車もこだわっていてカッコイイし人柄も良くとっても暖かい方で、もし自分に尻尾があったらちぎれんばかりに振れていたことと思います。

151011_018

余談ですが、実はレース前に参戦をブログで掲げていたのでコメントさせてもらった関東の方に挨拶をしたところ冷たくあしらわれ悲しい思いをしていたのでした。だからtomoさんとの出会いが救いでした。

一度車に戻り着替えや洗車をしました。雨の影響でそれはそれは酷い状態でしたがSSWCフェンダーのおかげでだいぶ助かったと思います。

151011_013

151011_015

片付けが終わった頃tomoさんが自分を見つけてくださってしばし笑談。
昨夜twitterのタイヤ交換ポストを偶然見てくださっていたり、レース以外の小ネタ的話も合いとっても楽しい時間を過ごさせてもらいました。ありがとうございます。

一度スタート会場に戻りSSWC日本開催のリーダー北澤さんに少し遠くから「ありがとうございます。最高に楽しかったです」と挨拶し帰路につきました。

SSWCは今思い返してもとてもとても凄いレースでした。
色々な国の方と走って楽しさを共感できたこと、普段は絶対に走れない凄いコースだったこと、参戦人数の多さ、サポートスタッフの人数の多さ、出店しているお店の賑やかさもレース以上だったり・・・書いててなんだかよくわからなくなってきましたが(笑)とにかくとてもとても凄かったです。

おかげで普段ご近所にSingleSpeed仲間がいなくても楽しみ続けられる心が出来あがりました。

運営スタッフの方々、参戦した方々、協賛企業さん、皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。またSingleSpeedにまつわるイベント等がある際には参加させてください。