finetrack.1 フラッドラッシュスキン【真冬のレイヤリング】

7年程前、冬山でのレイヤリングを突き詰めていた頃出会ったfinetrackのフラッドラッシュスキン。

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出会った経緯を振り返ると当時狙ったハイシーズンのレイヤリングの説明が不可欠です。

ベース  :ウールTシャツ
ミドラー1:MECのフリースのつなぎ(上半身はベスト型)
ミドラー2:軽い防風性と暖かさのあるもの
シェル  :Gore-texのシェル。

行動時に出る汗と程よい暖かさの加減で…
汗を一度ウールに吸わせる(ウールは寒くならないのがポイント)
 ↓
体温でゆっくり乾かすことでシェルの内部を結露させないようにする
といった感じを狙っていました。

ところがまだ今一歩な感じ。それは…

1.濡れたウールが肌から離れ再度当たるとはやっぱり不快なのでなんとかならないか
2.中間着の防風性のせいで汗の抜けがよくない

この2点が気になっている時にフラッドラッシュスキンと出会いました。
mont-bell出身の社長(当時そう聞きました)が”こんな事をはじめたんだよね”的にモンベル諏訪店の社員さんに話を持ってきて、それを紹介してもらったのです。

まるでストッキングのようなTシャツ…未体験ゾーンです。当時にしたら衝撃的でしたね。半分騙されてもいいや的な感じで使いはじめたところ1.の悩みを解決してくれたのでした。それからは手放す事ができない冬山の相棒となりました。

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::ストッキングのように薄くて透ける素材。忍者の鎖帷子を連想して”エロ忍者”なんて呼んでみたり(笑)。ちなみに今はこの生地のタイプは無くなってしまいました。

さて、解決していない2.の悩みですがArc’teryxのSigma SV Jacketというソフトシェルが解決してくれました。

このジャケットは裏起毛された防風性の高いシェルで、雨へのプロテクションは弱いですが雪・風に対しては完璧です。また、シェルとミドラーを兼ねることができるのでミドラーを着る必要がなく”着るものの軽量化”と、ちょっと聞きなれない言葉でしょうけど自分的にはそんなこともできる素晴らしいアイテムだと感じ重宝しているアイテムです。

ちなみに暖かさが行動するのに程よく、またポケット内がメッシュになっていたりピットジップもあるので体温調節がしやすく、真冬は着たまま登ります。

ソフトシェル着用時のレイヤリング
ベース1:フラッドラッシュスキン
ベース2:mont-bellのウールTシャツ
ミドラー:MECのフリースのつなぎ(上半身はベスト型)
シェル :Arc’teryx Sigma SV Jacket(ソフトシェル)

※Sigma SV Jacketについては下記の記事で軽くふれています。
>> けあじ日記|Arc’teryx Sigma SV Jacketが故障

こんな感じで落ち着きました。

ところがこのレイヤリングはハードシェルの時通用しません。
ミドラーを足さないとちょっと寒いのです。

そんなわけでハードシェルのミドラーとして選んだのはPatagonia R1 Hoody。薄手フリースにバラクラバになるフードがついた気の利いたミドラー。ファスナーは首辺りから右にカーブしていて口元に硬いファスナーが当たることのないよく考えられた作りになっています。
ちなみにこの頃は中間着に防風性を求めず、汗抜けと程よい保温性のみを求めるように変化してきました。

ハードシェル着用時のレイヤリング
ベース1 :フラッドラッシュスキン
ベース2 :mont-bellのウールのTシャツ
ミドラー1:MECのフリースのつなぎ(上半身はベスト型)
ミドラー2:Patagonia R1 Hoody
シェル  :Arc’teryx Sidewinder SV Jacket

※気温によってはミドラー1を着ずに、ウールのタイツ(足先なし)にすることもあります。
※どの着こなしの時も下半身は一番下にCW-Xを履いてます。膝をやってしまった人間には欠かすことができません。
※MECというのはMountain Equipment Co-opです。

とまぁ、こんな感じでfinetrackのフラッドラッシュスキンのおかげで自分のレイヤリングが完成したのでした。

長くなっちゃったので続きはまた。

>> finetrack.2 フラッドラッシュ パワーメッシュ

:追記:121120
きっと自分の持っている後継モデルはアクティブスキンだと思います。
スキンメッシュよりふわっとした暖かさがあって冬には最適です。