King、TT、脱臼骨折

久しぶりにやってしまいました。

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とはいえ脱臼は初めてですが、なににしてももういい大人なのに何をやっているのか…。
ともかくそこまでの経緯を聞いてくださいな。

ロイヤルヒルのナイターでのことでした。
街ははらはらと舞う程度だったですがお山はもさもさ。気温がそんなに低いわけじゃないのになかなかいい雪でした。滑りの練習をはじめたのですが、スピードに乗らないので細かい地形を拾って遊び始めました。
例えばこんなところ。ゲレンデの段差とピステン跡が入り混じった部分です。

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板はすっかりいい相棒になってきたMoss King 160です。

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Kingは全てが予想通り。勝手に曲がらないし、硬めだけどしっとりしなやかなフレックスで全体均一の粘りがあり上質な感覚です。超気にいっちゃいました。
充分楽しいのですが、1時間チョット滑ったところでTTにチェンジ。乗りたくて機会を伺ってたんですが最適な日がやってきました。

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板をチェンジして戻ってくると30分で15cm程積もりそうな猛烈な降雪になっていました。まさにおあつらえむきという状況。

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おかげでTTを堪能出来ました。
やっぱりこの板は速いですね。おかげで失速せずにアプローチできるので壁遊びがはかどります。最初の写真のピステン跡の地形、キッカーの壁やゲレンデ脇の壁遊び、ウェーブを切欠に飛んだり楽しみました。ですがTTの真骨頂はソールを感じながらのターンですね。

TTの乗り方というか乗り味を引き出すには、いつもセンターをちょこんと、まるで水に浮かべた笹舟の真ん中を人差し指で優しく押さえるかのようにちょこんと捉えながら緩やかに丁寧に重心移動をします。すると板がするするとそちらに走りだすかのように向きを変えていく…そのスムースさが格別です。急激なエッジtoエッジの乗り方をせずに最初はゆったり繊細に扱うことでその感覚がより強く味わえます。慣れてきたらその動きを丁寧なまま早めることでTTらしいとっても俊敏な動きを引き出すことが出来ます。よく「TTはピーキーだ」と表現する方がいますがその部分にあたりますね。

そんな味わいを楽しみながら滑っていたナイター終盤にやってしまいました。
ロイヤルのナイターゲレンデ下部は斜度変化があり、その左脇は段差があります。だからか左脇はきれいな面が残っていてつい行ってしまいました。頭の何処かでここはヤバイはずと思い、フロントサイドターンを急激に入れセンターを抑えるのが薄くなってしまい板がドリフト的に回り始めてしまいました。地形のこともあってそのまま前向きに転ぶのが得策?とも思ったのですが、リカバリーしたくなり重心をややセンターに戻したところで地形の何かに引っかかり逆エッジ。オートバイで言うハイサイド状態で段差にむかって落ちるように転んでしまいました。

落ちた瞬間、ぐしゃりという今まで聞いたことのない音を体内に感じ只事でないと予感。痛いけど動けなくなる前に板を外しパトロール兼救護室まで歩きました。きっと脱臼だねと言われ、簡単なセルフ整復を試すも変化なく弟に迎えに来てもらい諏訪の日赤まで運んでもらいました。

病院ではレントゲン、整復、CTの順で診てもらい脱臼骨折の診断をもらいました。
脱臼って入れると急に楽になるんですね〜。驚きました。とはいえ右肩から先は痺れていてまだ動かせませんがちょっと不便なだけで日常生活がこなせるのには感謝です。とはいえ、家族、お客さん、太極拳の生徒には迷惑をかけてしまうこと間違いありません。ゴメンナサイの気持ちを持ちながら、外科の先生がきっと大丈夫と話してくれたとおり手術なしで治ることに期待しながら固定して過ごしたいと思います。