本日午後より伊与久さんの道場「錬誠館」にて
の二つの文化的イベントがありました。
自分の興味はひとつめの「真田忍者の伝承と吾妻流躰術セミナー」だろうとお思いでしょうが、実はホーミーにも興味がありました。ホーミーの倍音は以前本金ライブで吉川忠英さんのオリジナル曲「草原の音」で聞かせてもらっていましたが本格的な現地の曲は聞いたことがなく、またホーメイという存在も知らなかったので是非聞かせてもらいたいと思っていました。
さて、順を追って書きますと「真田忍者の伝承と吾妻流躰術セミナー」の前半は真田丸によって人気になっている忍者の存在を解き明かすというものでした。内容は全て伊与久さんが調べ考察したものでとてもとても興味深いものでした。
何故伊与久さんがここまで突っ込んで調べているのかというと、伊与久さんが忍者の末裔であるからです。とはいえ忍者という呼び名はその後の時代に付けられた名前で「特殊技能を修錬した地侍」という捉えのほうがしっくりくるそうです(←色々と端折ってこのひとことに纏めてしまったので語弊がある可能性が高いのでご注意ください)。
そもそも真田衆には忍者の、真田十勇士の存在は実際あったのかなかったのか…という議論から始まるほどこれまで資料が乏しかったとのことですが、散り散りになった地侍達の末裔のお家にはこっそりと資料が残されていることが近年解り、伊与久さんが一つ一つ情報を紡ぐように調べ繋がりをみつけてきたとのことです。
伊与久さんの情熱が伝わってくる話しに皆引き込まれていました。
その後はお待ちかねの吾妻流躰術セミナー。この躰術は幼少期に体の弱かった伊与久さんを心配した祖母が体が強くなるようにと教えてれたそうです。
先ずは吾妻流躰術を学び始めた息子ちゃんとの演舞を披露してくださいました。
まだ小学生の低学年男子のやんちゃさ盛んな年頃ですが(男子はこうであって欲しいと思うやんちゃさで可愛いんです)演舞に入ると雰囲気を一変させました。
厳しいれど未来を見据えた愛ある父の姿に心打たれるワタクシ。皆さんもとってもあったかい目で見守っていました。
そしていよいよ体験です。
動きはとても柔らかく、でも徹底的に軸を用いた動きでした。
そして技をかける
簡単に振りほどく
更に投げる
投げる
ほんと面白いくらいぽんぽんと投げちゃう
突いてもその場から消えちゃううえに投げられちゃうわけで…
どうにも太刀打ちできません。
そして皆さんもそれぞれに相手を決め組んで取り組むもなかなか簡単ではありません。私も…初動は以前より良かったと思うのですが、途中から軸でなく体になってしまう…投げたい気持ちが邪魔してしまうのです。悔しいっ、、、ほんと悔しいっ、
その後は伊与久さんが子供の頃に遊ぶようにして学んだ軸づくりの練功を皆で体験しました。
これにて時間終了〜。とってもとっても楽しかったです。
ライブまでの間サプライズ的に「壺月遠州流禅茶道」の宗家、中村如栴さんが武家の茶道をご披露くださいました。以前36茶会でお会いしたときより更に肝が座り、相変わらずの冴えある動きに皆魅せられていました。
そしてその後は「草原の民の歌・モンゴルのホーミーとトゥバのホーメイ」です。
二人の奏者はそれぞれに伊与久さんの旧友で偶然同じ系統の音楽を嗜んでいたそうです。そんな二人は今夜が初対面…にも関わらず息ピッタリのセッションも愉しませてくれました。もちろんそれぞれの演奏からホーミーとホーメイの違いも感じさせてくれまして、でもなにより気持ちよくて楽しい音楽の時間を味わせてくれました。
皆大満足でアンコールもお願いしちゃう程でした。
そんなわけで貴重な貴重な3種の文化的イベントと交流を愉しませていただくことができました。長野県の片田舎である富士見(失礼っ)でこういったことが行われるって凄いことですよね。
企画してくださった伊与久さんをはじめ講師・奏者、そして参加者の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。そしてその後の打ち上げにも参加させていただき、仲良く過ごさせていただけたことにも感謝です。
皆さん改めて今後もよろしくお願いいたします〜。
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