放送大学長の学習センターでとても興味の湧く公開講座を組んでくれました。
それがこれ「カラリパヤットゥをご存知ですか?」です。
講師は船津和幸さん。演武してくれるのはニディーシュ・カリンビルさんでした。
まずは船津さんのカラリパヤットゥとの馴れ初め(?)から始まり、カラリパヤットゥにまつわる歴史的な話のあと演武を見せていただきました。
カラリパヤットゥは動物を真似たポーズが特徴のようです。その姿勢はどれも強いストレッチを含んだものでなかなか興味深かったです。でもそれ以上に立ち姿勢からそれぞれのポーズに入るまでの動きが素敵でした。
ちょっと変わった雰囲気の若者(?)が体験を所望してくれたのでこれまた楽しく観察させていただきました。カメラの画面を見ずにパチパチと撮っていたなかできちんと撮れていたのは、基本的な構えからカラリパヤットゥ独特の両手をクロスさせた形を用いて攻めた時の例でした。
他にもたくさん、武具を用いての演武も見せていただきました。ビロビロとした長い両刃の剣(中国武術家でしたら両刃の剣は”つるぎ”と読みますね)と長すぎない槍は室内では危ないとのことで外で見せていただきましたよ。
これは躰法がしっかり身についていないと扱えない危ない剣ですね〜。
ニディーシュ・カリンビルさんは腕でなく体で扱っていて練習の深さを感じました。
講習のどこかのタイミングで「全身を目にする」という言葉があり、そこが私に響きました。講座最後にその言葉について質問したところ、奥さんの浅見千鶴子さん(カラリパヤットゥのインストラクターです)を通して集中して研ぎ澄ますことと説明いただきました。そして空手で言うところの組手をする際は相手の目を見て放さず、すべての情報はそこから取るのだとも話してくれました。
一緒に参加した松本のHamaさん(太極拳の先生です)も呼吸について質問したところ、呼吸としての意識はないけれどチャクラを通す意識はあるという説明をいただき、なるほど〜と思いながらこう言う話を引き出してくださったHamaさんに感謝しました。
今日の印象ではカラリパヤットゥの筋肉の使い方は伸筋系統で伸びやか柔らかで気持ちいい感じ。また本国では子供から大人まで盛んに取り組んでいるという話を聞いてそれは素敵なことだな〜と思いながら会場を後にしました。
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