太和躰術合宿セミナー:『型』から『形』へ~伝統躰術の変容 夜の部にお邪魔してきました

以前からちょくちょくお世話になっている伊与久さんが3日間の合宿を行うことを2ヶ月ほど前に知りました。全日は無理としても1日だけでも参加できたらな〜と思っていたのですが、お店のセール2,3,4日目と重なってしまい泣く泣く断念していました。
でも諦めの悪い自分、夜の部だけでも…と伊与久さんに連絡すると快くOKいただきお邪魔させてもらってきました。

19時過ぎに到着するとちょうど本日の練功が終了しこれから夕食といったところでした。ありゃー、失礼なタイミングで到着しちゃったな〜と思っていたのですが、伊与久さん、そして生徒さん方がご配慮くださって図々しくも一緒に夕食を戴いてしまうのでした(汗)。
食事は自分で取り分ける方式で、菜食の方・そうでない方が皆一緒に楽しめるメニューで助かるな〜、いい方法だな〜と感心しちゃうのでした。ありがとうございます。

20時半頃からそれぞれに演舞する時間をつくってくださいました。
先ずは伊与久さんを筆頭に生徒の皆さんで楊式太極拳一段を演舞してくださいました。本流の躰使いを拝見し感激。生徒さんたちも皆真剣でとてもいい感じでした。

170708_005.jpg

続いてNishiさんが空手の抜塞(バッサイ:パッサイ)をはじめとした演舞をしてくださいました。長年空手の本流を勉強そして研究しながら積み上げてきた動きはよく見かける腰を切る動作が一切ない純な動きで驚きました。また、なかにある”暗闇での動き”がしなやかで気持ちよかったです。

170708_017.jpg

その後は私の葉式太極拳。ですが套路を通しで行うとヒジョーに解りにくい気がしたので、葉式太極拳の特徴を説明しながら、起式・楼膝拗歩・攬雀尾・雲手を見ていただきました。相変わらずこういう場は慣れなくて緊張したのですが、皆さんに伝わった…というか受け取ってもらえた感が得られとても嬉しかったです。

最後に伊与久さんが武扇を披露してくださいました。柔らかな身のこなしで軸を中心に躰がぐるぐると動き舞うように廻り、繊細で可憐だけど力強いという相反する要素が同居していました。

170708_031.jpg

躰の中心から手足の末端まで綺麗に通った動きで、例えばモダンなダンスを愛する方々も魅了されるのではないでしょうか。
特に回転しながら飛ぶ動きを観た時は意図せず声が出てしまう程でした。特に足へのつながり・連携が…。気になる方は是非チャンスを作って武扇のセミナー(主に東京都内で開講しています)にご参加ください。

170708_029.jpg

伊与久さんの太極拳を始めとした中国の武術も溢れる魅力がありますが、武扇の表現は様々なジャンルの躰使いの方々を魅了し、欲する人が益々多くなるに違いないと感じました。

食事後で本当はまったり〜としたい頃でしょうに嬉しく愉しい時間をありがとうございます。

その後は本格的にお愉しみタイム。ときに真剣に、でも多くの時間は面白おかしいお話と共にお酒を楽しませてもらいました。

伊与久さんをはじめ、生徒さん、伊与久さんのおかげでfbを通して知り合えたNishiさんとたくさん話しができてホクホク♪最後の最後はネタ合戦になって笑いが止まらず、笑いすぎて痛くなった顎を押さえている時間が多かった程でした。

(武術に関しては)15年近く孤独な時間を過ごした自分にとって、太極拳を武術を愛する方々とこういった楽しい時間を過ごせることが嬉しくてとても幸せな夜となりました。
伊与久さん、生徒の皆さん、そしてNishiさん本当に本当にありがとうございます。