白馬沢右俣

アイゼン、ピッケル、ハーネスとフル装備でした。

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今日は久しぶりに、それこそ何年かぶりにカラースポーツクラブのガイドツアーに参加させてもらうことになりました。その切欠はイチロヲさん。今回このタイミングで入れたフリーライドツアーに誘っていただけたのです。家族とのバランスで参加できる出来ないの判断が直前まで揺れに揺れてご迷惑をかけてしまいましたが最終的にご一緒させてもらうことが出来て幸せな一日となりました。

メンバーは、イチロヲさん、Gロボさん、ISEさん、帝王さん、ISOくんの水曜メンバーに加え、TJさん、sugimuraさん、そして自分。ガイド陣はメインガイドに舎川さん、テールガイドにkazooという手厚い陣形(?)です。

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目指すは白馬沢。カラースポーツクラブではパウダーシーズンの紫以上の工程です。通常なら「プライベートで行ってください」という場所なのですが、スプリングシーズンに入っていること、そしてヘリを使えるということでなんとか折り合いをつけてくれているようです。とはいえそれは他でもないイチロヲさんが相談しているということと、紫にも参加しているメンバー(自分以外)であるということが大きな要素ということは間違いないですね。

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朝のミーティングで天候の崩れが早まってきているということを聞き一同悩みます。せっかくヘリを使っておいて行けなかったら何の意味もなくなってしまう…。さてどうしよう?これがカラースポーツクラブの良いところ。ガイドが一方的にこうですと決めるのでなくて皆で考えて皆で参加するスタイル。他のガイドツアーではあまりない光景だと思います。

出発の時間が迫るなか、いろいろな話は出たのですが結局は目指そう。そして初期の段階でダメだったら別のロングコースを楽しめばいいし、後半でダメだったら金山沢まで戻ったっていいじゃないか、チャレンジしようということになりました。とっても気持ちいい決断です。

というわけでささっと準備をして栂池に移動して人生初のヘリを経験しました。

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いつも滑っている場所を上空からインスペクション出来るなんて素晴らしい経験。雪が腐りきっていたのは残念だけどそれでも充分ためになる経験でした。気になる部分はしっかり写真に収めさせてもらいました。
ヘリは5人乗りなので後発部隊と合流してから歩き始めました。

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天狗原のヘリポートから白馬乗鞍〜船越の頭〜小蓮華〜白馬沢右俣入り口と久しぶりの主稜線の尾根歩きです。午後には崩れる予報がウソのように春霞のないキリッとした空気に大きな期待を寄せつつ慌てず急いで歩みを進めます。

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そしてほぼ予定通りに到着。
出だしはカチンコチンでスノーボーダーは皆ピッケルを手にクライムダウンしました。おまけに場所よってはこんな氷壁になっていたりしたのですが、今日は見るだけで済みました。ほっ。

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入り口を除けば快適な斜度で快適なパウダーという素晴らしい状態…しかも信じられないことに滑る時になって薄っすらですが太陽が顔を出すという最高のタイミングで皆思い思いの滑りを楽しみました。

::Nikon D300s Tamron 18-200|rider:イチロヲ|photo:keaji
::Nikon D300s Tamron 18-200|rider:イチロヲ|photo:keaji

::Nikon D300s Tamron 18-200|rider:ISE|photo:keaji
::Nikon D300s 28-300|rider:ISE|photo:keaji

::Nikon D300s Tamron 18-200|rider:帝王|photo:keaji
::Nikon D300s Tamron 18-200|rider:帝王|photo:keaji

::Nikon D300s Tamron 18-200|rider:ISO|photo:keaji
::Nikon D300s Tamron 18-200|rider:ISO|photo:keaji

::Nikon D300s Tamron 18-200|rider:kazoo|photo:keaji
::Nikon D300s Tamron 18-200|rider:kazoo|photo:keaji

::Nikon D300s Tamron 18-200|rider:舎川|photo:keaji
::Nikon D300s Tamron 18-200|rider:舎川|photo:keaji

::Nikon D300s Tamron 18-200|rider:Gロボ|photo:keaji
::Nikon D300s Tamron 18-200|rider:Gロボ|photo:keaji

上部〜中部は先程も書いたようにパウダー。
下部は気持ち良いザラメが育ち、この時期恐いストップスノーはこの先の大雪渓に入ってからの深雪部だけの超快適ライディングでを楽しめました。特に白馬沢下部の幅広でなが〜いセクションは他では滅多に滑ることのできない広大なエリアで景色と合わせ楽しむことができました。

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大雪渓を抜け猿倉の駐車場で大休止。休憩しつつ滑った場所を何度も何度も見つつ笑顔がなくなることのない幸せな時間を過ごしました。

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皆でチャレンジ。成功した時の感動は大きく、共にした仲間との心の距離感はより一層近くなれる気がしますね。

今まで水曜休みの自分は仲間に恵まれず悩みながら10年程お山を続けて来ましたがやっと報われる時が来たのかな?と思っています。それ故に2008年に同じ場所を滑った時より感動は大きく幸せで仕方ありません。
また、ガイドツアーであっても一つのチームになり得た時には連れて行ってもらった感は全くないんだなと知ることが出来ました。

ご一緒させていただいた皆さんありがとうございます。
今後もよろしくお願いします。