最近になってやっと写真の楽しさが解ってきた気がして幸せです

先日、妻のyokkoに話したことなのですが…
最近やっと写真の楽しさが解ってきた気がします。

やっと?今更?
そんな声が聞こえてきそうですが、まぁちょっと聞いてくださいよ。
先ずはこれまで楽しんできた流れを振り返らせてください。

写真コトはじめ

本格的なカメラを使いはじめたのは’95年頃?親父からminolta α-5xiを貰ったことがきっかけでした。当時の仲間に一眼レフ機を持つ写真好き・カメラ好き・芸大生などがいて、持っていないメンバーも貸し借りをしながら楽しんでいました。

α-5xiは使うほど気に入らない点が出てくる残念な子でしたが、それでも綺麗な写真をいっぱい撮らせてくれました。

それから時は経ち、α-5xiを手にすることは少なくなっていました。重くかさばる一眼レフ機はオートバイやスノーボードとの相性がよろしくなく、Big miniと写ルンですを中心に使い、またコンデジも何台か手にしました。

楽しくて仕方なかった頃

そして’06年にNikon D50でデジタル一眼レフデビュー。
気軽にたくさん撮れるので一眼レフの表現の幅の広さを思う存分楽しめました。

特に50mm1:1.8を手に入れてからは取り憑かれたようでした。楽しくて楽しくてどこに行くにも持ち歩き、とにかくたくさん撮りました。特に好きな被写体は人と人にまつわる事柄。”純粋に楽しい”という気持ちで撮れたのはこの頃が一番だった気がします。

この背景にはスノーボードを通して友達になったcosinaのエンジニア サトゥーの存在がとても大きかったです。今思うとやんわりと情報を刷り込んでくれていて、その後の方向を暗に示してくれていた気がします。
そして今になってやっと写真の楽しさに気付けて…今の幸せは間違いなくサトゥーのおかげだなぁとしみじみ思うのです。

D50はその後13年使うことになりました。
その間Nikonレンズを5,6本、更にフィルム機の Nikon FE2、F100、RICOH DIACORD、etc…デジタルはCanon EOS M、M3、Nikon D300sを手に入れたり里子に出したりして過ごしました。

Nikon F100 Film:velvia

心から楽しめていなかった頃

機材が増え…でもその頃には”純粋に楽しい”は消えてしまい、奇をてらうような気持ちが何処かにあるものの、同じパターンの写真しか撮れなくなっていました。

次第にカメラを持ち歩かなくなり、たまにD300sを使うときは気持ちや気合が入りすぎて気にいる写真は撮れませんでした。また…当時はこういう言葉で表現できなかったのですが…「なんか窮屈だな〜」と感じているところもありました。

というのは自分が一番撮りたいのは人と人に纏わる事柄。でもD300sだと大柄だから圧迫感あるかな?と遠慮しちゃうんですね。スポーツには最適なのですが一番楽しい日常がこれでは…。

そんな頃の日記がこちら。EOS Mを使っていますが…腐ってますね(笑)

最近の写真への気持ち

このところPhotoカテゴリーのポストが全然ありません。 以前はなんでも新鮮な気持ちで撮れたのに最近は斜めに見てしまうというかなんというか、ともかくなんだか撮る気持ちになれないんですよね〜。 特に12月はイルミネーション系のシーンが多くとても綺麗なのですが「ほら、撮影スポットですよ、撮りなさいよ」なんて言われているような気になってしまう偏屈さが出てしまいます。 …

それでフィルムへ戻ってみることにしました。
主に使ったのはBESSA-R。程よいサイズと軽さレンジファインダーの自由さ気軽さがお気に入りでした。

「フィルムで楽しんでデジタルの便利さはスマホで代用」と過ごしていたところ、’19年5月にmskzくんの愛機X-Pro1についてアレコレ話を聞くことになったのでした。

X-Proとの出会いからはじまった変化

実はFujiのXシリーズはサトゥーと14くんの愛機を見せてもらっていて(これも刷り込み?笑)kumaさんからも写りの良さを伝えてもらっていて「カッコいいな〜、写りも極上だな〜、でも…」と自分とは縁遠いと思っていた節がありました。というのはサトゥーのものは業界人らしい特別なグリップが追加されていたりして同じものが欲しくなっちゃっても手に入らないだろう…なんて気持ちがあったこと、それと当時はEVFに馴染めなかったから…これがFujiに踏み込めない一番の理由でした。

でもその後結局X-Pro1を中古で購入。
その時の日記がこちら。X-Proに興味ある方はぜひ読んでください。

新しい目…stage6 と目線

はじめてのハイエンド機でございます。 X-Pro1 ハイエンドといっても2012年発売…7年前のことなので、いろいろと古臭さもあると思いますが、自分のメイン機D300sは2009年発売なのでまだまだ新しい…というにはちょっと苦しいけれど、でもデジタルの世界で3年は結構違うと思うのです(特に高感度での性能差)。 そこに…XF23mmF2 R WR …

満足しているレンズ構成についてはこちらを読んでください。

充実のカメラ環境

X-Pro1を手にしてからカメラ環境がとても充実しています。 左から… ・SIGMA 15mm 1:2.8D EX FISHEYE 180°(Nikonマウント) ・XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS ・XF23mmF2 R WR ・NIKKOR 50mm F1.4 ・NIKKOR-H.C Auto 1:3.5 28mm(装着してます) 特に環境の良さが加速したのはマウントアダプターを手に入れてから。 これまで愛してきたNikonのレンズたち…特に古いもの…が使えるようになったのは大きいのです。そしてFISHEYEも何気に好きなので外せません。 しかし…

X-Pro1を手にしてから”いつも持ち歩く”生活が再びやってきました。
それは持ち運びやすいサイズや重さもさることながら「このカメラで撮りたい」という気持ちがあることが一番の理由だったりします。

それは…(購入時にも書いてますが改めて)
・デザインやレンジファインダー、OVF…Hybrid View Finderの良さ
・Fujiのいい感じに自然なうえで気持ち良い色味
・手持ちのオールドレンズとの相性
・大きすぎないサイズ(人を撮る時に圧迫感がなく、持ち運びが楽)
と様々。

ピント合わせがちょっとゆったりでシャッタースピードの最速が1/4000だったり、露出補正も+-2までしかなかったり、高感度性能もちょっと足りなかったり…そんな不満もありますが、それをフォローできるよう工夫して撮ることを楽しみながら

・自分の為に
・気負わず
・請け負わず(頼まれて撮ることもありました)
・その瞬間良いと感じたものを素直に撮る

自然に自由に、気軽に伸び伸びと撮ることができていて、そんな今が”水々しくて気持ちいい”なんて思い感じながら楽しめています。

それはD50で撮っていた頃を思い出す…いや、あの時に経験をプラスした分、少しはカメラのことを知った分、上乗せするかのように楽しめています。

境界線なく愉しい

気付けばフィルム・デジタルの境界線も溶けて消えてしまったようで「同じ写真だから分ける必要がないよな〜」という気持ちでいます。なので最近流行っている”デジタルでフィルムを再現したい”というようなことも全然意識することなく「似せようと頑張る必要がないな〜。たまたまそうなっていくことがあるだけだな〜」と力抜けた調子で過ごしています(”デジタルでフィルムを再現したい”本も買ったんですけどね)。

その時ステキと感じたものを素直にそのままに、作為なく愉しめるようになったからか色々と受け入れられるようになって、例えばピントが合っていない感じも良かったりと楽しめる幅が広がっています。

そしたら仕事で撮ることから記録的撮影まで全部楽しくて「あぁ、そうか、写真の愉しみって肩の力が抜けた時にも感じられるんだな。そしてそれが自分に合っているんだな」とやっと解ってきた気がします。

と、この一文に辿り着く為に長文を書いてしまいました。

yokkoには「あなたは写真よりカメラが大切な要素なんでしょ」なんて言われます。

確かにもう手放せないX-Proはとても大切ですが、同時に自分で撮った写真も大切で、そこに写っている人たちと過ごせた事や時間も大切で、結局全てが揃って幸せな時間はやってくるんじゃないかな?なんてオッサンが言うにはファンシーすぎますが、でもこれが今写真に感じていることだったりします。

こんな日記を最後まで読んでくださった方がいたら感謝。
更に共感してくださる方がいらっしゃったら大感謝です。